店主からの御挨拶
かく谷老舗のホームページをご覧くださりどうもありがとうございます。
かく谷老舗は明治維新の頃に先々代が石川県から京都に引越して、店を構えさせていただき今日に至ります。
これも100余年の間お客様にかく谷の味を愛していただいたお陰でございます。
その代々受け継がれた、おそばについてのこだわりをご紹介させていただきます。
おそばのこだわり
名物「にしんそば」は、つゆは手間ひまおしまず、
代々伝わる秘伝の調合と、店主の技と情熱で、にしんとつゆの
どちらも前に出ない、後へも引かない、
絶妙な味と香りが自慢です。
貴方の舌と五感でじっくり堪能していただけたら幸いです。
おそばができるまで
そば粉は高温に弱く、管理が大変難しい素材です。
風味が落ち、菌が繁殖するのを防ぐため、
20度以上にならないよう保管に気を配っております。
当店ではそば、うどん、だしはもちろん、にしんなどの食材などもできる限り自家製にこだわり、良質で安全な商品をご提供できるよう、
研究を重ね、努力しております。
そば粉と小麦粉を入れ、丁寧に混ぜ合わせた後、
水を加えながらほど良い硬さになるまで、粉をかき混ぜます。
当店ではそば粉は、そばの実の中心に近い白い部分を主に使用、
つなぎに小麦粉を使用し、細長くつるっとした麺に仕上げております。
粉全体に水分が均等に行き渡るようかき混ぜ、こねていきます。
きめが細かくなり、つやがでれば生地の完成です。
出来上がった生地をローラーにかけ、一定の太さに伸ばし、打ち粉を
満遍なく生地に塗り込んでいきます。
打ち粉はそば粉の中で最もつながりにくい性質を持ち、
生地を麺にするとき、互いが引っ付かないようにする働きがあります。
生地を刃にかけ、麺に仕上げます。
刃から出てきた麺にもう一度打ち粉を塗し、完全に一本一本が引っ付かないようにします。
そばは乾きやすく、粉に水を加えてから麺にするまでのスピードが大変重要になる作業です。
出来立ての美味しさを味わっていただくために、
通販の場合はご注文をいただいてから生そばを打ち上げ、
急速冷凍し発送させていただきます。
だしのこだわり
明治時代から100余年。代々続く伝統の味を守りつつ、 いつでも最高のだしを召し上がっていただける様 研究し、日々精進しております。 削り節は複数のものを絶妙な比率で調合し、 北海道産昆布・醤油が混ざり合うことで 素材そのものの味を最大に引き出す自慢のだしに仕上げております。
メディア掲載情報
■2006年 11月7日 京都新聞「市民版」掲載記事
元祖にしんそば かく谷老舗」ののれんをくぐった。
3代目の寺嶋けい子さんは高校を出てすぐ、この道に入った。今年二月に、師匠でもあった父を亡くした。仕事で迷うと「父はどうしていたやろ」と考える。話すうちに目に涙が浮かんできた。「わたし、八ヵ月の孫がいるんやで、」かわいいよ。」最後は職人からおばあちゃんの顔になった。
■2006年 スカイワード【JAL機内誌】 9月号掲載記事
一杯のにしんそばに、京都がしみている
銘菓 「八つ橋」や蕪(かぶら)で知られる聖護院に建つ良店。
明治維新の頃に先々代が石川県からこの地に引越して、店を構えた。後を継ぐ夫婦の仲睦まじい笑顔が、親しみやすい店のありようを示している。
■2016年
本麺類業団体連合会・京都府麺類飲食業生活衛生同業組合会
会報誌『麺』平成28年第65巻9号に掲載されました。
老舗の力 温故知新 老舗から学ぶ秘訣 のコーナーでかく谷が紹介されました。
※画像をクリックで拡大表示いたします。